* 私たちとインターネット
インターネットが社会に普及し始めて、 良いことがたくさんありました。
従来の技術では成し得なかった コミュニケーションおよび労働の効率化、 機会の均等化などが挙げられ、 日本で暮らす多くの人々にとって、 インターネットと関わらない日はほとんどないと言っても過言ではありません。
一方で、関連技術の普及・発展に伴い さまざまな格差・非対称性についても 問題として取り上げられるようになりました。
情報量の急増や依存による心身への影響、 思想・言論の分断、リテラシー格差、 守られない個人情報や騒がしい広告、 租税回避、産業の寡占化など数多くあります。
インターネットの便益を活かしつつ、 弊害を少しでも和らげるために、 ツールを扱う側の人々が、 新しい手段と寄り添い、ときには離れ、 ほどよい距離感を認識することが大切であると店主は考えています。
* cotan booksという本屋について
cotan booksでは、 あなたが”インターネットとうまくつきあう”ことができるよう、 Digital Well-being(デジタルウェルビーイング)を 主題として取り扱います。
「インターネットにもっとかかわりたい人」と 「インターネットから距離を置きたい人」に向けて、 本や空間を通して自身と世間をかえりみる、 私たちのウェルビーイングを考えてみる、 そんなきっかけを提供します。
*cotan booksの品揃えについて
私生活でも仕事でも活かせるwebサービスの使い方といった、インターネットと「寄り添う」ことを目的とした本だけでなく、 自然に触れる、目の前の人を大事にする、過去の価値観を見出すといった 「離れる」ための本も揃えています。
そして、「短く太く読まれる」より「細く長く読まれる」、
「新しい」より「古い」を重視しています。
基本的にジャンルは限定していませんが、
哲学・心理学・社会学をはじめとした人文書、コンピュータ書、
ビジネス、エッセイ、ノンフィクション、映画・写真・音楽などの芸術書が主になります。
なるべく多様な価値観を否定しない、善悪・清濁を併せ持った品揃えを心がけています。
あなたの置かれている環境や心境に合わせてお選びください。
*最後に
cotan booksの「cotan」は漢字で「枯淡」と書きます。
ひとことで表すと 「世俗にとらわれない、ありのままの姿」を意味します。
cotan booksを通して、 あなたの”枯淡な”価値観を見出す お手伝いができれば幸いです。